今日は、多くの学習者がつまずく５つのポイントをご紹介します。
(1) 真剣に取り組んでいない
多くのTOEIC学習者のスコアが伸び悩む主な理由は、「真剣に取り組んでいない」ということです。
自問自答してみてください。「今、私は英語を真剣に勉強していると言えるだろうか？」と。
TOEICで800～900点を獲得した多くの人たちは、日々1.5～3時間の勉強を続けています。
多くの人がリスニングとリーディングのスキルが向上し始めたのは、毎日2～3時間の勉強を始めてからです。現在、900点を目指して英会話と英検の勉強も行っており、1日3～4時間は勉強時間に充てています。
ではどうやったら毎日２〜３時間も勉強できるのでしょう？
次に挙げることはそのために必要なことです。当たり前に感じることもありますが、きちんとこれらを実践しているかが英語学習には問われます。
TOEICのスコアを伸ばすためには、毎日真剣に勉強することが非常に重要です。以下は、毎日の勉強に取り組むための実践的なアイデアをいくつか紹介します：
１）スケジュールを立てる
– 毎日の勉強時間を具体的にスケジュールに入れ、その時間を守るようにします。例えば、毎朝1時間、夕方30分など、日々のルーチンに組み込むと効果的です。
２）目標設定
– 短期的な目標（例：1週間で200語覚える、1ヶ月でリスニングスコアを20点上げるなど）を設定します。これによりモチベーションを保ちやすくなります。
– 目標達成後に起きる今までと違う現実の場面をイメージします。例えば、英会話ができるようになったら訪日外国人に道を尋ねられたときに自信を持って案内してあげているシーンを思い描くだけでも、嬉しくなったりしませんか。私たちの脳は自分が今、学習していることがどのような場面でどのように活用できているかを具体的にイメージすることで活性化しモチベーションも上がります。
３）多様な学習リソースの利用
– TOEIC対策の参考書だけでなく、オンラインプラットフォーム、アプリ、ポッドキャスト、YouTubeチャンネルなど、様々なリソースを活用します。
４）実践的な練習を行う
– 過去問題集を解く、オンラインの模擬試験を受けるなど、実際の試験形式での練習を行います。これにより、試験に慣れるとともに、弱点を発見し改善できます。
５）リスニングとリーディングのバランスを取る
– 英語の聞き取り練習と読解練習を毎日行い、両方のスキルを均等に鍛えます。リスニングは通勤中に英語のニュースやポッドキャストを聴く、リーディングは英語の記事や書籍を読むなど工夫をします。
６）学習グループやパートナーと勉強する
– 同じ目標を持つ友人やオンラインの学習グループに参加します。お互いにモチベーションを高め合いながら、疑問点を共有したり、学習の進捗を確認しあうことができます。
７）定期的なリビューと評価
– 定期的に自己評価を行い、進捗をチェックします。弱点や改善点を見つけて対策を講じることが大切です。
８）リラックスして学習する
– 英語学習が負担に感じられないよう、楽しみながら学べる方法を見つけます。たとえば、好きな英語の映画を見る、音楽を聴くなどして、楽しみながら自然と英語に触れる時間を増やすことも有効です。
これらを実行することで、毎日のTOEIC学習がより効果的で楽しいものになります。
(2) 日常的に英語に触れていない
「Part 2の連続問題が困難だ」や「リーディングパートの英文が多すぎる」と感じる方々への質問です。毎日、どれくらい英語を聞いたり、読んだりしていますか？
TOEICはリスニング45分、リーディング75分の試験です。通常からこれらの活動をしていない人が、試験で2時間持続するのは難しいです。
700～800点を目指すなら、英語の音声を30分聞き、英文を30分読むことを日課にしましょう。900点を目指す場合は、それぞれ1時間ずつが理想です。
注意点として、リスニングパートの音声をしっかり聞き、リーディングパートの英文を精読することが重要です。
(3) 経験のない著者の教材を使用している
市場にはTOEICを受験したことがない英語講師が書いた教材があります。これはまるでラーメン店の店主が書いたうどんのレシピ本と同じで、信頼性に欠ける場合があります。TOEICの勉強には、実際に試験を経験した講師の教材を選ぶべきです。
(4) TOEIC以外の教材を使用している
例えば、「DUO」という単語帳は英語力向上には役立つかもしれませんが、TOEICに特化していないため、スコアアップには最適ではありません。
TOEICで高得点を目指す場合は、TOEIC向けの語彙や表現が含まれる教材を使用することが重要です。
(5) 古い教材で勉強している
TOEICは2016年に新形式に変わりました。特に900点を目指す場合は、最新の公式問題集や教材を選ぶべきです。
書店にある教材は基本的に新形式に対応していますが、購入する際は2017年以降に出版されたものを選ぶようにしましょう。
